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組織づくりで忘れてはいけないもの

チームづくりで悩ましいことは、人は思ったようには動かないということです。

チームのメンバーが思ったように動かないとき、多くの組織では間違いを犯してしまいます。

それは「ルールを明確化」し「管理を徹底する」という方法です。

「ルールを明確化」し、「管理を徹底」すると、一応はリーダーの思うようにメンバーが動きます。

しかし、残念ながら、その動きが継続的な成果につながることはありません。

むしろメンバーのモチベーションダウンや離職にまでつながってしまう可能性が高くなります。

どうやったら、成果を上げることができる組織づくりができるのかを考えていきたいと思います。

1.組織づくりが上手くいかない理由

人を動かしたいときに「ルール」や「管理」という発想をしてしまう場合、忘れていることがあります。
・なぜルールを守れない人がいるのでしょうか?
・人の管理を徹底しても成果がでないのでしょうか?
それは、「人には心がある」ということです。
もしロボットだったら、ルールをプログラムすることで思った通りに動いてくれます。
しかし、人間はロボットではありません。
意思があり、心があります。
だから、人を動かすためには「その気にさせる」しかありません。
その気がないのに動かすとき、大きな大きなストレスが生じます。
動かす人にも動かされる人にもです。
そのストレスは目に見えないので、喜ぶのは組織のトップだけです。
ストレスの大きい職場では、行動に心が伴っていないのです。
大切なことは「何をやるか」ではなく、「どんな心でやっているか」です。
チームのメンバーは、やりたくてやっていますか?やらされてやっていますか?

2.和気なかるべからず

どんな組織でもメンバーの「心」が大事です。
家庭でも学校でも職場でも同じです。
私の愛読書『菜根譚』にヒントがあります。
「疾風怒雨には、禽鳥も戚戚たり。
霽日光風には、草木も欣欣たり。
見るべし、天地に一日も和気なかるべからず、人心に一日も喜神なかるべからざるを。」
戚戚とは、恐れてわめくこと、心配そうに憂い、悲しむことです。
欣欣とは、生き生きと喜ぶことをいいます。
キラキラと輝く情景が思い起こされます。
自然は、嵐の日ばかりではない、半分以上は穏やかな天気の日がありますよ。
私達の心も喜び楽しむ心が大切ですよ。
人間関係も、嵐のように厳しい叱責や厳しさばかりだと、悲しみしか生まれません。
暖かい日差しがあるから、みんな生き生きと輝き出します。
組織づくりも「霽日光風」が必要です。
「和気」と「喜神」を中心とした組織づくりがすべての人を幸せにするでしょう!