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生き生きとした組織の作り方

組織のリーダーとして、私自身の戒めも含めて、書きたいと思います。

そうしないと、とにかくリーダーは独善的になってしまいます。

自分のことは本当によく見えません。

だからこそ、意識して行動することが大切だと思います。

リーダーについていくメンバーは、多少なりともリーダーの顔色をうかがっています。

判断の基準が、怒られるか怒られないか、注意されるか注意されないか、になっていることが多いです。

1.「智械機巧は、知らざる者を高しとなし、これを知れども用いざる者をもつとも高しとなす」

愛読書『菜根譚』の一節です。
智械機巧とは、巧みな知恵と精密な計画のことです。
精密な計画を立て、その通りにいかないとメンバーに攻め心を抱いてしまいます。
計画通りにいくことはめったにないことだよなぁ、という余裕が必要です。
こうやって知識に偏りすぎることはいけない、という戒めです。
巧みな知恵と精密な計画を立てながらも神経質になってはいけない、ということです。
神経質になると、他人に要求し過ぎてしまいます。
自分自身も他人も神経質になってきて、ストレスを与え合う…
そうなってしまっては、せっかくの知恵と計画が台無しです。
「経営計画は細かく作っても、社員に要求しない、自分の腹の中におさめておくくらいでちょうどいい」
という心構えを持ちましょう、と『菜根譚』から教わりました。

2.心は一つ

人間として、おおらかな心を持ちましょう、と教わりました。
でも、継続することは難しい。
1回や2回なら大目にみることができますが、何年も続くと段々と許せなくなってきます。
理解できない言動を繰り返すメンバーに出会うことも多いでしょう。
しかしながら、自分の「知恵を用いないことが最も高尚」なのです。
心を一つにしてがんばろう、と言いながらも、
「百人いれば心は百通りある」
からなかなかまとまらないな、
というおおらかな態度が人間らしい温かい組織を生む原動力だということを忘れないようにしたいものです。
頭で作った計画通りにはなかなかならないけど、「どれでもいいな」と和気あいあいとやるような組織を目指しましょう。
その舵取りをリーダーが行う、それが組織が生き生きとする組織づくりのコツです。